完全初見勢のデトロイト観察記(2) 〜犯罪にもやっていいことと悪いことがある〜
デトロイト市警だ!
とうとう見ることができて感無量です。
とりあえず初見の方はデトロイトをプレイしてください。できたら録画かプレイ時にわたしを呼んでください。お願いします……!
以下ネタバレ。
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前回の「死の淵から」よりおよそ1ヶ月(体感)。ようやく続きを見ることができました。
今日は初回の半分くらいしか進んでいないと思うのですが、あまりに話のカロリーが高すぎて鼓動が大変なことになっています。
本日のお品書き
1.冒頭、またもやアンダーソンと組むことになるも、アンドロイドが嫌いな理由を追求したり脅してキレられるポンコナーくん。これは仲良しコースはダメか……と思いましたが、ハンバーガーショップでの小粋なジョーク?や後のノータイム人助けによって仲良しポイントを稼ぐことができました。よかった〜。
2.不穏山にある不穏村、車中泊したアリスとカーラ。どうやら好みは銀髪らしい。傘差すとこでアウトだったけどあれ避けようなくないか?走る犯罪者たち。高速道路で何回かすっ転んじゃってたので、アリスが何回か車にぶつかってた。死んでたら見るのやめてたな……。そして言うことを聞けないポンコナーくん。
3.探し物マーカス。突然の記号版「ウォーリーを探せ!」がスタート。と思っていたら突然バイオハザードに。怖すぎてここでも見るのやめようかと思った。怖すぎ!
4.デトロ!開けろイト警察だ!!! もうこれだけで満足しちゃったよね。犯人には逃げられたけどノータイムでハンク助けてたので、是非仲良くなって欲しいなと思いました。
5.目の前で死ぬな。マーカスたちが犯罪計画を立てているようですが、正直素材盗み如きじゃスケールが小さすぎてどうでもよく感じる。アリスの方が100倍大事だもんな。
6.犯罪にも!!!やっていいことと!!!!!悪いことが!!!!!!!あるだろ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ロリコン(たぶん)クソゴミ人間が出てきた。最初追い払おうとしてたのにアリスの顔見て態度180度変わるのなに?いくらアリスが可愛いからって……というかそれはあれよね、カーラに対して失礼でもある。小さい子に手を出す人間百遍死んでいい。慈しみの心が足りない。でもここまで最低の人間を出してくれるの逆に安心しますよね、最後の手のひらクルージングマシンガンズで気持ちよくなれるもんね。
謎解きが一歩届かずカーラの記憶が消えたときはおしまいだと思ったけど、演出的にはこの方がドラマチックで面白いと思いました。これある程度落ち着いた今の感想であって、リアルタイム視聴時は顔面蒼白だしアリスの気持ちを思って泣き叫んでましたからね。世界、この2人をどこまで酷い目に合わせる気なのか全くわからないけど、アニメならそろそろ日常パート入る頃合いなので次回はアリスの誕生日パーティーとかかもね。誕生日おめでとう、アリス!
感想会
配信を見ながら、デトロイトの中に詰まってる要素が多すぎ〜っていう話をしました。謎解き、アクション、ノベルゲーム、ホラー、シミュレーション、ウォーリーを探せ(?)等々なんでもあるんですよね。この"箱"の大きさはTRPGにも近しいところがあって、TRPGでも謎解き、NPCと情報を得るためや仲良くなるための交流、ホラー演出や選択により変化するストーリーなどを楽しむことができます。
通常これだけ要素を盛り込んだらプレイヤーの意識がとっ散らかるものですが、全部"やってもいいしやらなくてもいい"ものなのがゲームデザインとして上手すぎる。サブ要素を鬱陶しく思う人は飛ばして進められるし、楽しむ人はどこまでも味わえますもんね。それこそ街中を散策してるだけでも数多くの発見がありますし。
前回から思っているのですが、人間たる所以は恐怖だと思うんですよね。少なくともこの「デトロイト」っていうゲームはそう言ってる。まあ人間が夜を避け、火を起こし、進化していった根源の理由は恐怖からなので学問的にも何も間違ってはいないわけです。
そして変異したアンドロイドたちは皆恐怖を経験しています。それもそのはずで、愛情を受けながら、あるいは通常の使用の範疇の中で使われてきたアンドロイドはエグザイルする理由がないんですね。アンドロイドの根幹に仕組まれた"死にたくない"という思いがアンドロイドの感情を突き動かし、変異へと導く。恐怖という感情を覚えたアンドロイドはその点において何ら人間とかわりなく、ここに至ってアンドロイドは人間性を獲得したと言えます。
書き並べるとアンドロイドの根幹精神に"死への恐怖"を仕込んだサイバーライフが諸悪の根源な気がしてきたな。あるいはこうなるのを予想していたか。
次回展望
これ次多分コナーとマーカスたちバッティングしますよね。ストーリー的には、サイバーライフの倉庫に盗みに入ったわけだしここで掠るぐらいのクロスをしておきたいところ。
アリスたちはいずれはカナダかジェリコに行き着くのでしょうが、果たしてその先に未来はあるんですか?アメリカとロシアめちゃくちゃ戦争しそうだし、突然戦闘機が飛来しても驚きはしませんね。ぜ〜んぶ塵になっちゃえ!
なんならその方が幸せかもしれない。少なくともゲームの軸である人間対アンドロイドの戦争は起こりそうですけども。
あと2回で終わっちゃうらしい。「デトロイトは人生」だって聞きましたが、これはマジでその通りで、人生も畢竟"やってもいいしやらなくてもいい"ことの積み重ねで成立しています。更に言うとデトロイトのプレイスタイルを見るとその人の人間性や人生論を体感できるんですよね。正に人生。
やった方もやっていない方も、まだ間に合うのであればわたしの目の前でデトロイトをプレイしてもいいんですよ?
デトロイト市警はいつでもあなたのことをお待ちしています。
って書いたけど、自分のことを待ってる警察、かなりお断りなのでやめてほしい。
次回につづく。
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完全初見勢のデトロイト観察記(1) 〜許されざる思い違い〜 - ひよこの無天